2023年度(令和5年度)東京都立中等教育学校及び東京都立中学校、東京都内の公立中高一貫校全11校の一般枠受検応募者数、応募倍率(志願者数、志願倍率)募集定員、応募者数、倍率を男女別に一覧にし、前年と比較してみましたのでご紹介します。
東京都の公立中高一貫校は、東京都立中高一貫校が10校、千代田区立中等教育学校が1校、全11校となります。
東京都立白鷗高校・附属中学校
東京都立両国高校・附属中学校
東京都立武蔵高校・附属中学校
東京都立富士高校・附属中学校
東京都立大泉高校・附属中学校
東京都立小石川中等教育学校
東京都立桜修館中等教育学校
東京都立立川国際中等教育学校
東京都立南多摩中等教育学校
東京都立三鷹中等教育学校
千代田区立九段中等教育学校
目次
2023年度 東京都 公立中高一貫校 応募倍率 男女別 前年比
※ 2023年1月24日現在の状況です。
2023年度 東京都 公立中高一貫校 受検 応募状況
まず募集定員についてですが、小石川と白鴎については男女の別なく募集をしており、かつ、特別募集枠の数名分を引いた残りが募集定員となります。
今年は、小石川155名、白鴎が164名でした。
また、白鴎については、今年度から中学の募集定員を増加させたため、昨年より定員が30名増となっています。
残りの学校については募集定員に変動はありませんでした。
応募者数については11校全体でご紹介します。
男子が3,352名、女子が4,044名、男女合計で7,396名となり、昨年より男子は142名減、女子は62名減、合計で204名の減少となりました。
続いて応募倍率ですが、
男女とも(もしくは男女の別なし)で倍率が上がったのは、小石川、桜修館の2校です。
小石川は0.21ポイント増、
桜修館は男子で0.29ポイント、女子で0.18ポイント増、合計で0.23ポイント増
男子は倍率があがり、女子は下がったのは、富士の1校です。
富士は男子で0.08ポイント増加し、女子で0.52ポイント減少、合計で0.23ポイント減小となりました。
男子は倍率が下がり、女子は倍率が上がった、もしくは横ばいだったのは、両国、大泉、南多摩、三鷹の4校です。
両国は男子で0.08ポイント減少し、女子がプラマイゼロ、合計で0.04ポイント減少
大泉は男子で0.28ポイント減少し、女子で0.25ポイント増加、合計で0.01ポイント減少
南多摩は男子で0.29ポイント減少し、女子で0.08ポイント増加、合計で0.11ポイント減少
三鷹は男子で0.64ポイント減少し、女子で0.39ポイント増加、合計で0.13ポイント減少
男女とも(もしくは男女の別なし)で倍率が下がったのは、立川国際、武蔵、九段の3校です。
立川国際は男子で1.32ポイント、女子で1.26ポイント、合計で1.29ポイント減少
武蔵は男子で0.04ポイント、女子で0.26ポイント、合計で0.15ポイント減少
九段は男子で0.23ポイント、女子で0.80ポイント、合計で0.51ポイント減少
11校全体でいくと、2023年度の応募倍率は4.49倍となり、昨年より0.22ポイント減少という結果となりました。
2023年度 東京都 公立中高一貫校 受検 応募倍率 分析ポイント
詳細な分析は改めて行いたいと思いますが、現時点での見るべきポイントを少しだけ書いておこうと思い,ます。
全体感としては、予想していたほど倍率の下落が進まなかったという印象です。
白鴎については、募集定員を増加させたので倍率が下がってくるだろうという予想通りの結果です。
同じ倍率の低下でも、立川国際の倍率の低下は大きいと思います。
募集定員を増加させた訳でもなく1ポイント以上の倍率低下はこれまでほとんどみられていないのでかなり珍しい現象です。今年受検する方はチャンスですね。
九段の女子についても0.8ポイントとそれなりに下がっていますが、昨年最も高い倍率だったこともありまだまだ高く、6倍近い倍率となっています。
一方、三鷹の女子の倍率が6.50倍で男女別全11校の中で最も高くなりました。
昨年は全11校の中で4位だったのですが、一気にあがりました。おそらく私立中学受験組の併願などの影響を受けたのだと思いますが、今年受検する方にとってはちょっと辛いところですね。
また、男女別全11校の中で最も倍率が低かったのは武蔵の女子で倍率は2.81倍でした。