先日、「ふくしま式本当の国語力が身につく問題集 小学生版」を下の子と一緒にやっていて困ったのが、「対義語を答えなさい」という問題です。
短所、容易、都会、などの対義語を、選択肢の中から選ぶというものなのですが、2つの点で問題がありました。
1つは、対義語にあたる言葉が何となくわかっても語彙力がないので答えが出てこない。
2つ目は、対義語とはどういうものかの感覚が身についてない。
1つ目の問題については、語彙力を増やすことで対応できると思いますが、2つ目の対義語の感覚については、私も説明が難しく、教えるのが大変でした。
対義語って、反対語のことでしょ?というのですが、正確には違います。
そもそも、対義語ってどういうものか、私もちゃんと理解できていなかったため、改めて調べてまとめてみました。
目次
対義語、反対語とは
子どもが使っている国語辞典によれば、「対義語」とは「互いに反対の意味を表すことば」というのが一番目に書かれていました。
では、「反対語」は何と書かれているかというと、「お互いに反対の意味になる言葉」と書かれていました。
これだけ見ると、「対義語」と「反対語」は同じ意味だということになってしまいます。
しかし、別の辞書で調べてみると、もう一つ意味が載っており「意味の上で対や組みになることば」と書かれていました。
私としてはこちらの方が「対義語」の適切なイメージに近いと思います。
となると、対義語とは、「意味の上で対や組みになることばで、お互いに反対の意味になる言葉も含まれる」ということになるかと思います。
図で書くならこのようになり、対義語の中には反対語も含んでいるという関係です。
対義語と反対語のイメージは「トランプと天秤」
イメージするなら、「反対語はトランプの表と裏」「対義語は天秤の左右」という感じだと思います。
反対語は一方が決まれば、もう一方は必ず一つの物に決まる絶対的なものですが、対義語の方は、答えは一つではなく、その時々の会話のテーマなどによって変化する相対的なものと言えるという考え方です。
例えば、「大きいー小さい」「短所ー長所」は対義語であり、かつ、対になるものが一つに決まる「反対語」と言えます。
一方、「権利ー義務」「肉体ー精神」「目的ー手段」などは、対になるものが必ずこれだけかと問われるとそうでない場合があるため、これらは対義語ではあるけれども、反対語ではないという方がしっくりくるような気がします。
これはあくまでも私個人の見解であって、辞書や他のサイトなどでは対義語と反対語はほぼ同じ意味だという書き方をしているところが多いので、本来の意味とは違うのかもしれませんのでご了承ください。
ただ、このような対義語の感覚を身につけておけば、会話の際に、上手く対義語を使って自分の言いたいことを説明でき、相手に理解してもらいやすくなると思います。
最近の下の子の国語の勉強は、もっぱらこちらの問題集「ふくしま式本当の国語力が身につく問題集 小学生版」です。
本当の国語力が身につく問題集シリーズのレベル2にあたるものですが、レベル1にあたる「ベーシック」から比べると、一気に難易度が上がって、一緒にやらないととても太刀打ちできない内容になっています。
基本的に、かなりの語彙力とその正しい用法が身についていることを前提に作られている問題が多く、感覚的には、小学6年生で中学受験をする予定の子が対象になっているくらいの難易度だと思います。
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