都立中高一貫校では「学力推移調査」というテストを実施しています。
「学力推移調査」とはどのようなテストなのか?
いつ実施されるのか?
難易度や偏差値はどれくらいなのか?
過去問や対策は?
と言った疑問について調べてみましたのでまとめて紹介します。
ただ、なかなか情報がなく、ネットで拾ってきた情報ばかりです。
正確性に欠けるところがあると思いますので、あくまで参考程度でご覧ください。
目次
学力推移調査とは
学力推移調査は、ベネッセが作成し、全国の中学校で実施されているテストです。
ただし、すべての中学校が対象ではなく、主に中堅と言われる私立中高一貫校が採用しています。
公立の中高一貫校でも採用しているところは多く、都立中高一貫校でも導入されています。
実施は年に2回、時期は主に春と秋、だいたい4月と9月に実施されます。
科目は、国語、数学、英語の3教科です。
中学一年生の春だけは、国語と数学の2教科になります。
得点は各教科それぞれ100点満点です。
結果は、個人成績票という紙のシートで返却されます。
各教科ごとに、校内平均点、全国平均点、全国順位、全国偏差値、GTZが記載されています。
GTZとは、「学力到達ゾーン」の略で、ベネッセが独自に設定している指標です。
D3→D2→D1→B3→B2→B1→A3→A2→A1→S3→S2→S1
12段階評価で、左から右にいくほど成績が良いということになります。
D1が「基礎基本養成レベル」、C1が「4年制大挑戦レベル」、B1が「国公立大・中堅私立大挑戦レベル」、A1が「難関大挑戦レベル」、S1が「超難関大レベル」など、大学受験を意識したものになっています。
難易度・偏差値について
テストの難易度はそこそこ高いものになっています。
定期考査と違い、出題範囲はこれまで学習した範囲全てとなっているうえ、学校によってはまだ習っていないことが出題されたりするためです。
出題についても、大学入試を意識したものになっているようなので、学校の定期テストとは雰囲気が違っているという点でも、塾などで模試慣れしていない子にとっては解きづらさもあると思います。
また、中堅の私立中高一貫校がメインの対象であるにもかかわらず、過去の全国平均点を見ても各教科50点前後、3教科で150点くらいなので、難易度の高さがうかがえます。
偏差値については、50前後であれば、公立の中学生と比較すれば悪くない方、むしろ優秀な方だと言えそうです。
ただし、6年後の大学受験を見据えて、中学時点から高校授業の先取りをおこなうということに特徴がある中高一貫校生としては、その真価が問われるテストということになるので、50前後では安心できないということになるかと思います。
ちなみに、先ほどご紹介したGTZでいくと、A2「国公立大・中堅私立大合格レベル」の偏差値相当は61~65あたりになっています。
過去問・対策について
過去問については販売されていないようなので手に入りません。
テストについては受検後に回収されてしまうので手元にも残らないので、基本的にはてにはいらないもののようです。
ただ、学校によっては、本試験の前に、練習として過去問を解かせる学校もあるようです。
また、ヤフオクやメルカリ等に出品されていた履歴があるため、裏ルートで手に入れる方法はなくはなさそうです。
対策についても、あまり打ちようがないというのが現状です。
受験勉強と同じく、学習範囲すべてが出題範囲となるため、このテストのために対策をするというよりは、今までの積み重ねを信じて受験するしかない、と言ったところだと思います。