自宅学習で都立中高一貫校を目指す小学6年生が、Z会中学受験コース「算数」2月号をやってみた内容を口コミ的にまとめました。
適性検査型の入試対策としてどのように活用できるかという点にフォーカスしてお伝えしています。
2月号は基礎確認「計算と文章題」「図形と速さ」でした。
1回目と2回目の2段階の構成になっていて、それぞれ第1回から第6回までに区分けされています。
1回目「計算と文章題」
第1回:いろいろな計算
第2回:損益のある売買
第3回:比のいろいろな問題
第4回:面積図の復習
第5回:復習問問題
第6回:復習問問題
2回目「図形と速さ」
第1回:三角形の面積と利用
第2回:相似と比の利用
第3回:複雑な立体の体積
第4回:速さと図
第5回:復習問題
第6回:復習問問題
目次
Z会中受算数6年2月号1回目 「計算と文章題」
まず1回目。
「いろいろな計算」は、主に逆算による計算式の穴埋め問題です。
奈良学園中学校の過去問改題で、2人の生徒の会話をヒントに、ひっ算の空欄補充をする問題がありました。
いわゆる「覆面算」と呼ばれるもののようです。
解答するためのポイントは、
①2つの1桁の数を足した、繰上りの数は必ず「1」になる
②答えが決まる部分から順番に考えていく
ということです。
これに、適性検査では定番となっている二人の会話の中からヒントとなる条件を読み取っていくことで正解につなげていくことになります。
時間をかければ解けなくはないかもしれませんが、短時間で解答できるように練習する必要がありますね。
その他「損益のある売買」「比の問題」「面積図の問題」などは、中学受験テクニック的な要素が強いですが、解答すために必要となる図やメモを書いて整理していくという作業が、適性検査に求められる能力にマッチしているので、正解できなくても解き方の流れを身に着けるという意味では取り組んでおいて損はないと思います。
Z会中受算数6年2月号2回目 「図形と速さ」
「相似と比の利用」では、相似な三角形を見つけることに慣れるというのがポイントかと思います。
指定された三角形の面積や辺の長さを求める問題では、相似な三角形を見つけてから即解答とはいかず、そこからいくつかのステップを踏んでいかないと解答までたどり着かないという問題になっているので、かなり厄介です。
この「いくつかのステップを踏んでいかないと解答にたどり着かない」系の問題は、適性検査Ⅲの難題として登場することがよくあるので、この問題を丸っと飛ばして他の問題に注力するか、根気強く取り組んで正解を勝ち取るか、合否の分かれ目となる問題だと思います。
Z会中受算数6年2月号のまとめ
6年生のスタート号となる2月号は、「基礎確認」となっているものの、受験範囲の単元を総ざらいして確認するという意味で、決して問題のレベル自体が基礎というわけではないようです。
むしろ、いわゆる受験算数的なテクニックだけでは解けないような応用問題が出題されています。
つまり、5年生のうちに習った受験算数のテクニックを応用して、さらに新しい解答方法を学んでいく段階という感じです。
実際、出題の出典を見ると、麻布中など最難関校がチラホラ見受けられるため、単なる知識だけでは解けない、考えさせる問題となっています。
問題のレベルはかなり高いと感じました。
5年生からZ会算数を続けている我が家ですが、2月号1回目の月例テストは19点、2回目が55点という結果でした。
それでもおそらく全体の平均点くらいは言っているんじゃないかと思うくらい難しかったです。