2025年度(令和7年度)東京都立中等教育学校及び東京都立中学校、東京都内の公立中高一貫校全11校の一般枠受検者数、受検倍率、募集定員を一覧にし、前年と比較してみましたのでご紹介します。
東京都の公立中高一貫校は、東京都立中高一貫校が10校、千代田区立中等教育学校が1校、全11校となります。
東京都立白鷗高校・附属中学校
東京都立両国高校・附属中学校
東京都立武蔵高校・附属中学校
東京都立富士高校・附属中学校
東京都立大泉高校・附属中学校
東京都立小石川中等教育学校
東京都立桜修館中等教育学校
東京都立立川国際中等教育学校
東京都立南多摩中等教育学校
東京都立三鷹中等教育学校
千代田区立九段中等教育学校
目次
2025年度 東京都 公立中高一貫校 受検者数 受検倍率 前年比
2025年度 東京都 公立中高一貫校 受検状況
募集定員について、本年度よりすべての学校で男女別募集廃止となっています。
また今年度の募集定員に変動はありません。
ただし、小石川と白鴎については、特別枠での合格者数により、若干名変動しています。
受検者数は、男女合計で5,679名となりました。
続いて受検倍率ですが、
すべての学校で前年比マイナスとなりました。志願状況では、南多摩が前年をわずかに上回っていましたが、受検状況ではわずかながらマイナスとなり、11校すべてマイナスとなっています。
小石川は0.77ポイント減の3.13倍、白鴎は0.26ポイント減の3.67倍、両国は0.49ポイント減の3.64倍、桜修館は0.63ポイント減の3.55倍、富士は0.20ポイント減の3.18倍、大泉は0.52ポイント減の3.52倍、立川国際は0.75ポイント減の3.20倍、武蔵は0.24ポイント減の2.28倍、三鷹は0.25ポイント減の4.27倍、九段は1.23ポイント減の3.64倍でした。
11校全体でいくと、2025年度の受検倍率は0.44ポイント減の3.43倍という結果となりました。
2025年度 東京都 公立中高一貫校 受検倍率 分析ポイント
志願状況の時点から大きく変化はしていません。今年は倍率が大きく下がりました。
昨年までは、11校のうち、倍率が下がる学校と上がる学校、それぞれ入り混じっていたのですが、今年はついに全11校が倍率低下となっていますので、いよいよ都立中高一貫校受検ブームに陰りが出てきた感じです。
倍率の低下を「受検ブームの陰り」と表現したのは、学校自体の人気に陰りがあるということではなく、ライトな受検を考えている層が減少し、本気で都立中高一貫校を目指す層だけが残っているという意味だと考えるからです。
東京都の高校授業料無償化が私立にも拡大され、適性検査という特殊な勉強、かつ、併願受検やランクを落とした受検ができないという博打に近い受検よりも、よりわが子の学力に見合った学校を探しやすい私立中高一貫校の中堅校で手を打とうという家庭が増えているのだと思われます。